2018年9月ごろ、「カフェ レザン」をオープン!
2018年、ほのぼの商和会に新規加入してくださった「横浜YMCAワークサポートセンター レザン」さんが運営するカフェが、2018年9月ごろにオープンを予定しています!
オープン前の今回、ワークサポートセンターとは?カフェ レザンってどんな場所?について、施設の立ち上げから携わっている社会福祉士の尾原萌子さんにお話を伺ってきました。
横浜YMCAワークサポートセンター レザン 尾原萌子さん
障がい者支援の地域作業所型としてスタート
横浜YMCAは20年以上前より、プールや体操などの教室をきっかけに発達障がいのある児童の支援活動を開始。
2008年、支援をしてきた子どもたちが成人を迎えた後の居場所として、パンの製造や販売を主とする横浜YMCAワークサポートセンター パン工房アンジュ(現在、就労継続支援B型)が開設されました。
今回オープンする「カフェ レザン」は、二拠点目のワークサポートセンターです。
尾原さんのひとつの気づきによって生まれ、大切な想いがこもっています。
児童の発達支援から関わってきた尾原さんが、発達障がいのある方たちの社会参加や自立、就労を目指す上で感じたもの。
それが「社会に一歩踏み出す準備ができる場所、体調を整えたり気持ちを休めるために一旦戻れる場所の必要性」だったそうです。
なぜ社会福祉士を目指したのか
そもそも尾原さんが社会福祉士を目指すきっかけとなったひとつが、小学生の頃に見た手話通訳だったのだとか。
手話通訳の方が、人と人の架け橋になる姿に影響を受け、自身も福祉を学ぶ大学へ進学し、大学生時代は子どもから大人までの見守りボランティアを経験してきたといいます。
福祉先進国フィンランドでの海外研修で得たもの
大学卒業後、幅広い事業を展開していることや支援内容に共感し、横浜YMCAに就職。
かねてより福祉先進国の北欧で学びたいと考えていた尾原さんは、横浜YMCAの推薦を受け内閣府が行う福祉分野の人材育成プログラムへ志願し、難関であるにも関わらず、見事合格!
念願だったフィンランドでの海外研修では、過密な日程で多くの施設や団体を訪問してきたそうです。
福祉先進国フィンランドと日本の大きな違いを伺ってみました。
「圧倒的に違うと感じたのは、社会全体が『当事者主体』かそうでないかだと思います。日本では、福祉団体や施設の代表者は障がいのない方がほとんどですが、フィンランドでは団体の代表者の多くが障がいのある方だったんですよね。」(尾原さん)
垣根のない社会に向けて
障がいが人の個性として尊重され、その個性が周りの人の理解と支援とともに社会に溶け込む仕組みを日本でも作るという目標をもつ尾原さんは、各機関に「共に働く」提案をするなど、行動を始めています。
フィンランドでは当事者各々が社会的に発信する力を持っていることに驚き、強く印象に残ったとして、次のようにお話しされていました。
「障がいのない人が決めた事が、障がいのある彼・彼女たちの安心できるものとは限らないと思うんです。自分たちで決めること、できることを増やすこと、困った時に助けを求めるトレーニングも大事ですし、自分は何がしたいのかを一緒に考え、サポートしていけたらと思っています。」(尾原さん)
誰もが立ち寄れる「カフェ」
「カフェ レザン」は、戸塚駅から徒歩15分ほど、八坂神社前交差点近くに店舗を建設中です。
誰もが立ち寄れる『カフェ』という場所を、ワークサポートセンターの利用者さんが働ける場所としてはもちろん、必要な人が必要な時に「社会(外)へ踏み出す一歩目の場所」として、「いつでも相談ができ、安心できる場所」としてたくさんの方に利用してもらえたら…とのこと♪
利用者さんが作った小物や雑貨なども販売するそうです☆
”私たちを知ってもらいたい”という想いが込められた「カフェ レザン」さんのオープン!
今から本当に楽しみですね!
(オープン後、HPにて店舗詳細をレポートいたします!お楽しみに☆)
横浜YMCAワークサポートセンター レザン
横浜市戸塚区戸塚町3922
045-860-5252
ほのぼの商和会事務局 上野(こまちぷらす)