吉田屋 本店|戸塚で100年以上続く老舗和菓子屋

時代の流れと共に在り続ける日本の味

戸塚で100年以上にわたり、代々受け継がれる味と妥協のない丁寧な和菓子作りで、長く人々に愛されている老舗和菓子屋「吉田屋 本店」さん。

伝統の手法を守りながら、時代と共に好まれる味を取り入れ新しいものを生み出しています。

”ふんわりなのにしっとり”。豆乳を使用した優しい甘さの「お菓子なとつかとうふ」は、「吉田屋 本店」3代目のご主人である吉田 弘さんが考案し、「おいしいもの とつかブランド」にも認定されているんです!

「吉田屋 本店」 吉田 弘さん

大正時代から変わらないもの

創業は大正時代。今も昔も変わらない場所から戸塚を見守り続け100年以上になるそうです。

1923年に起きた関東地震も経験されていたり、荷台を引く牛が国道1号線を歩いていた事など、子どもの頃に見ていた風景を懐かしそうに教えてくださいました(^^)

弘さんのお祖父さんが創業した後、代々長男は和菓子職人として修行、ごきょうだいを含めご家族全員で老舗の吉田屋本店を支えていらっしゃいます。

現在は弘さんの息子さんが父親のもとで修行中とのこと。

また新たな世代が、吉田屋本店の伝統を引継ぎ、紡ごうとしています。

和菓子は 餡子が命!

吉田屋さんは自社工場で小豆から煮て濾した餡子を和菓子に使用するといいます。

煮たばかりの新鮮な餡子を使用した和菓子の風味と香りは格別なんだとか。

その風味へのこだわりは、保存料をほとんどの商品に使用しない理由にもなっているそうです。

「保存料を使ってた時期もあったんだけど、使うとどうしても風味が落ちちゃうから使うのやめたんだよ。」と弘さん。

日持ちを意識した1種類以外のものには保存料を使用していないので、ほとんどの商品の賞味期限は当日!

吉田屋本店に並ぶ生菓子は自然な素材のものや繊細な風味を大事にされているんですね。

干菓子類もとっても充実していて、贈答品や遠方へのお土産にも!

日本の味を受け継ぐ

戸塚駅周辺の開発によりマンションが増えたことで、小さなお子様連れの方々や、小学生がひとりでおつかいに来ることも増えたとおっしゃる吉田屋の皆さん。

街の変化と共に、以前は、四季の行事や冠婚葬祭、式典などの贈答品には和菓子が多く用いられ、ご家族総出で寝る暇休む暇もなく準備や仕込みに追われていたそうですが、今ではそういった風習も少なくなったといいます。

弘さんは、そういった時代の変化を受けとめつつ、日本の味を”細く長く”受け継いでいけたらと笑顔でお話しされていました。

吉田屋 本店

横浜市戸塚区戸塚町3960

045-881-0138

 

戸塚宿ほのぼの商和会事務局 上野(こまちぷらす)