国内でも希少な椅子張り職人が戸塚に!職人の手で蘇る椅子
現代の私達の生活に欠かせない椅子。
長年使用していると、生地の部分の傷や色褪せ、座面のへたりなど、どうしても痛みがでてくるもの。
そんな時は椅子専門の職人さんに相談してみませんか?
戸塚には椅子の修理、布の張り替えをしてくれる国内でも希少な椅子張り職人さんがいるんです!
戸塚に拠点を置き60年。
長いキャリアを生かし、お客様の様々な椅子へのご要望にお応えし続ける佐藤椅子店さん。
自宅用・商業用に関わらず、椅子の相談ができる頼もしいお店です(^^)
今回は創業者の佐藤康久さん、父の跡を継ぐ娘の吉森由美さんにお話を伺ってきました!
父:佐藤康久さん 娘:吉森由美さん
はさみとかなづちがあれば椅子屋になれる!
福島県出身、父の康久さんが椅子を作り始めたのは15歳の時。
平塚で、当時家具屋さんをしていたお姉さんご夫婦との縁で、椅子張りの修行を始めたそうです。
当時は『はさみとかなづちがあれば椅子屋になれる。』と言われていたんだよ!とニッコリ。
年季奉公を終え、新橋でさらに修行を積んだ後、ご自身で独立してからは寝る暇もないほどの忙しさだったそうです!
求められるセンスと器用さ。世界にひとつだけの椅子
「同じ椅子は一つもない。」
そうおっしゃる通り、職人が作る椅子は全てが世界にたったひとつ。
はさみとかなづちを持っていても、湾曲した面に布を張る器用さやセンス、地道な作業で丁寧に仕上げるには根気が必要なはず。
1人の椅子張り職人を育てるには5〜10年はかかるそうです。
なかなか後継者の職人さんが育たず、国内では椅子張り職人さんがほとんど居なくなってしまったと言います。
そんな中、父の仕事を小さい頃から見ていた娘さんが自然と職人への道を選んだことは、父親の康久さんにとって、とても嬉しかったのではないでしょうか。
店舗設計部への就職を経て、椅子職人の道へ
デザイン系の学校を卒業され、大手デパートのインテリア設計室に勤務されていた娘の吉森由美さん。
由美さんが父親と共に佐藤椅子店さんを支えていこうと決めたのは20年程前。
康久さんが引退を考えた際だといいます。
女性らしい視点から生まれるアイディアや、籐椅子の修理などの繊細な仕事をこなすセンスは、職人として父の康久さんも認めるところなのだとか♪
二人のお子さんを育て上げた母親でもあり、父の背中を見ていた当時と同じように、ご自身もお子さんたちに職人として働く姿を見せられることは幸せなことだと仰っていました。
椅子の価値はお客様が決めるもの。喜ばれる喜び
お二人が共通して喜びを感じる瞬間があります。
「自分がこだわり抜いて丁寧に修理したものをお客様にも喜んでもらえること。」
大切に修理していくことで生まれ変わり続ける、ひとつひとつの椅子。
お気に入りの椅子と一緒に何十年も暮らせたら、とっても素敵なことですね♪
佐藤椅子店
244-0003 横浜市戸塚区戸塚町3589-4
0120-353-927(フリーコール)
ほのぼの商和会事務局 上野(こまちぷらす)